- 商店街で「かくれんぼ」(後)―大宮八幡宮から古道を北へ行く  2013/06/01 10:14
<前編より続く> 元町の街づくりのひとつのアイディアの着想を得たのが、社会学者・広井良典氏の 『コミュニティを問い直す』 という一冊の本との出会いだった。近代化の過程で伝統的共同体から解き放たれた日...
- 商店街で「かくれんぼ」(前)―大宮八幡宮から古道を北へ行く  2013/06/01 08:55
沢木耕太郎が混血のボクサー・カシアス内藤の再起を描いた 『一瞬の夏』 は、根岸線・山手駅を降りて北東に向けて本牧通りへと一直線に延びる商店街を歩いていく印象的なシーンに始まる。商店街の半ばに、内藤...
- 川も暮れきる(後)―善福寺川から大宮八幡宮へ  2013/05/30 04:44
<前篇より続く> 先日、NHKの「BS歴史館」を観ていたら、歴史学者の磯田道史が渡辺真理の司会で実に歯切れのいいコメントをしていた。彼は映画にもなった『武士の家計簿』を書いた人である。ウィキペディを調べ...
- 川も暮れきる(前)―善福寺川より大宮八幡宮へ  2013/05/29 03:44
子供の頃の記憶にあるのは、氾濫する神田川である。夏場、大雨が降るとやや下流の小滝橋、落合辺りが浸水した、というニュースをよく耳にした。日常の傍らにあれほど穏やかな表情を見せている川が何故だろうと...
- 奇妙なる符合―作家二人の感性を捉えたもの  2013/05/23 14:10
3.11以降、出口のない迷路に紛れ込んでしまった焦燥感から、専ら書斎の燈下に親しむ。『黄泉の犬』に始まる藤原新也への傾倒により、彼が既に60年代後半に高度経済成長の靴音から逃れるようにインドそしてチベ...