- セントラルパークの風に吹かれて④ ―『手のひらのトークン』  2014/10/22 07:11
街には固有の「感性」がある。「第二の故郷」とも言うべき横濱・元町は、開港の街としての鮮明な「感性」を持っていて、そしてそれは当然のことながら、その街に住む人々の感性の集積であり、それは街を通して...
- セントラルパークの風に吹かれて③ ― 私は神ではない  2014/10/18 09:21
もしも貴方が外資系企業に勤めていて、母国から派遣されてきた上司が家賃百万円を超える白金台辺りの社宅に住み、法外な金額の交際費を湯水のように浪費する一方で、貴方には廉い賃金と理屈の通らない要求ばか...
- セントラルパークの風に吹かれて② ― 地下鉄の風景  2014/10/16 06:29
地下鉄の前の席に、ある女性が座って先ほどから手許の書類のチェックに余念がない。女性はまだ、少しあどけなさの残る20代後半。アングロサクソンではなくヒスパニック、あるいはアフリカン・アメリカンが少し...
- セントラルパークの風に吹かれて  2014/10/15 05:46
東京の喧騒から逃れるように、NYセントラルパークのシープス・メドゥに辿りついた。喧騒?それはNYだって変わらないじゃないか、と思われるかもしれない。しかし、NYの喧騒には「秩序」がある。それは、...
- 「美しい星」  2014/09/27 05:01
「優れた感性というものは、われわれの想像も及ばない死を選ぶことがある」 伊丹十三の自死に接し、親友がふと漏らした一言を今も忘れない。優れた作家、あるいは芸術家は如何に「浮世離れ」した作品を遺そう...