- 蹄音よ眠れる寒村に響け  2014/11/01 10:30
ここに一枚の画がある。アメリカの画家、グラント・ウッドが1931年に描いた「ポール・リビアの真夜中の騎行」。NYメトロポリタン美術館に収蔵されている。 深夜、マサチューセッツの片田舎を駆け抜ける一頭の...
- セントラルパークの風に吹かれて⑧ ― 旅の終わりのオンブラ・マイ・フ  2014/10/27 21:10
NY駐在員として破綻した現法の経営と社内の荒廃の再建に腐心していた時期だった。人心の機微に繊細なるが故に時に「オセロ」と化す社長の疑心暗鬼に翻弄されながら、ともに彼を respect し状況に対峙した「戦友...
- セントラルパークの風に吹かれて⑦ ― 痘痕の笑窪  2014/10/27 15:20
NYで一番、居心地の悪い場所…それがメトロポリタン美術館だ。古代エジプト美術にせよギリシャ・ローマ美術にせよ、よくこれだけの世界中の美術遺産を略奪し、あるいは金に糸目もつけず買い漁ってきたものだ、...
- セントラルパークの風に吹かれて⑥ ― 恩讐の彼方へ  2014/10/25 07:40
アーリーン・オルジニは現法の総務部長だった。正確に言えば社長秘書なのだが、アメリカの秘書は非常によく訓練されており、決して英語が堪能とはいえない駐在員社長の意を汲んで的確に対処しうるばかりでなく...
- セントラルパークの風に吹かれて⑤ ― 舌は眠らない  2014/10/24 04:17
天賦のユーモアの才能を持つ、アメリカ現法のクリエイティブ・ディレクターのシェリーがある日、こんな話をしてくれた。 「いいかい Mickey、まずアメリカの地図をこうやってしっかり両手で持つんだ。」 とい...