- 「いつ殺されてもおかしくない、いつ殺してもおかしくない」―日常に潜む狂気  2012/06/02 02:41
村上春樹が「それ」を直観したのが1Q84だとしたら、私が感じたのは90年代初頭である。 象徴的だったのは、繁華街に谺する「ショーコー、ショーコー、ショーコーショーコーショーコー」という音階のはっきりな...
- 東横線上のアリア  2012/06/01 01:03
ふと気付くと、東横線の上を往復する半生だった。 産まれたのは武蔵小杉にある、現・聖マリアンナ医大病院。当時は東横病院だった。偶々、父の高校時代の親友がここで産婦人科医をしていて取り上げてもらった...
- Les Halles を知っていますか?  2012/05/27 06:34
谷戸坂下フランス山公園の入り口を少し入ると、鉄骨の構造体がある。線路のような鉄材が四方の柱として立てられ、そこから空に延びて天井のアーチを描きながら部屋の骨格を造っている。フランスから寄贈された...
- 山椒は小粒で・・・  2012/05/24 04:21
この季節になると堪え性がなくなる。まめに八百屋に首を突っ込んでみたくなる。身の張ったラッキョウは出ていないか。暫くするとよく熟れて甘酸っぱい香りの南高梅を眼で追っている。透明な肌をした新生姜の甘...
- 春爛漫の元町より  2012/05/22 05:02
元町から山手に薔薇の季節が巡ってきた。先ずは仲通りを右手に折れて、水屋敷通りから元町公園に抜けて欲しい。この道を聞いて顔を顰める方は相当な元町通である。通り沿いに親分邸があって若い衆が立ちんぼを...